「吸込仕事率」とは?吸引力でロボット掃除機を選ぶポイントとおすすめ機種を紹介します

2022-10-13

「ロボット掃除機を購入するなら、よくゴミを吸うものを選びたい」


しかし吸引力などのデータを見ても、よくわからない人も多いのではないでしょうか。ロボット掃除機の吸引力には測り方がいくつかあり、「何を基準に選べばいいのか」と迷ってしまいます。そこで今回は、ロボット掃除機の吸引力に関する基礎知識と、掃除機を選ぶ際のポイントについて解説します。優れた吸引力を持つおすすめ機種も紹介しますので、ロボット掃除機を検討中の人はぜひ参考にしてみてください。

 

掃除機吸引力pa 

 

<目次>

ロボット掃除機も吸引力にこだわる

掃除機を選ぶときのポイント

掃除機の吸引力を示す単位「Pa」とは?

・吸込仕事率の計算方法

・掃除機のW(ワット)」数との違いは?

ダストピックアップ率とは?

・ダストピックアップ率の計算方法

W(ワット)数以外で吸引力を左右する要因

吸引力でロボット掃除機を選ぶには?

まとめ

 

ロボット掃除機も吸引力にこだわる

最近は、掃除機の吸引力が格段に上がりました。コードの有無にかかわらず、どの機種も「力強い吸引力を標準搭載しよう」と力を入れています。そして、この吸引力についてはロボット掃除機にも同じことが言え、こだわっているポイントです。


掃除機を選ぶときのポイント

 

掃除機を選ぶときのポイント

 

掃除機を選ぶポイントは、ゴミを吸う性能である吸引力が重要項目の1つです。掃除機を購入する際は、床を綺麗に掃除したいという目的があります。ただ吸引力をチェックせずに選ぶと、掃除機をかけた後もゴミや埃が床に残り、物足りなさを感じた人もいるのではないでしょうか。もちろん価格や稼働時間など、吸引力以外の要素も大切です。

 

しかし、まずは床にゴミや埃を残さないことが前提条件であるはずです。だからこそ「吸引力がしっかりあるかどうか」をチェックすることが重要です。掃除機の購入を検討中なら、吸引力が担保された製品の中から予算などの条件に合った商品を選ぶことをおすすめします。

 

では、掃除機の吸引力はどのように確認したらいいでしょうか。

 

掃除機の吸引力を示す単位Paとは?

 

T9掃除機の吸引力を示す単位Pa

 

掃除機の吸引力を示す単位に「Pa(パスカル)」があります。Paは掃除機の吸引力が「物を浮き上がらせる力(真空度)」のことです。一般的なロボット掃除機のPaは、2500~3000Paほど。この数値が高いほど、床のゴミを浮き上がらせる力が大きくなります。

 

しかし、Paが大きいからと性能が優れているとは言い切れません。Paに加え、掃除機が吸い込む空気の量(風量)も吸引力に関わります。Paがいくら大きくても、風量が「0」であれば浮き上がらせたゴミを掃除機内に吸い込むことはできません。Paと風量のバランスがいい掃除機は、吸引力が高く性能が良いとされます。

 

Paと風量を掛け合わせた数値を指すのが、「吸込仕事率」。これJIS規格により吸引力の指標として定められており、「W(ワット)」という単位で表します。電力を示す単位と同じ表記ですが、異なる単位なので掃除機の性能に関する表記を確認する際は、消費電力量と混同しないように注意しましょう。

 

吸込仕事率の計算方法

吸込仕事率(W)=0.01666×風量(立法m/min)×真空度(Pa)

 

掃除機の吸込仕事率は、この計算式で算出します。真空度と風量は、新品のフィルターを取りつけ、ヘッドを外した状態で専用機を用いて測定するよう日本電機工業会で定められています。吸込仕事率は空気を吸い込む力を測定したものであり、実際にゴミを吸い取って測定しているわけではありません。吸引力の目安にはなりますが、吸込仕事率にはヘッドの性能などの別要素も含むことを踏まえつつ、掃除機を選ぶことが大切です。


掃除機のW(ワット)」数との違いは?

掃除機のW(ワット)=吸込仕事率」は、その種類によって変わります。集じん方式が紙パック式とサイクロン式の掃除機では、紙パック式の方が高い傾向があります。紙パック式の吸込仕事率は500W前後の製品が多く、高いもの600W、低いものでも400Wほどはあります。

 

サイクロン式は紙パック式より平均的なW数が落ちる一方で、吸引力が持続するというメリットがあります。W数は高くて300~400Wのものが多く、小ぶりなスティック型の掃除機は50~100Wのものが一般的です。ハウスダストや塵などの細かなゴミまで吸引するには、300W程度が必要と言われているので目安にしてください。

 

吸込仕事率はコードにつないだ状態で測定するように定められているため、コードレスの掃除機は吸込仕事率の表示がない場合があります。ロボット掃除機はコードレスと同じ扱いになるため、吸引力は「Pa」や「ダストピックアップ率」で示されることが一般的です。


ダストピックアップ率とは?

ダストピックアップ率とは、実際にゴミを吸い集める力(集じん力)を%で示した数値です。ダストピックアップ率の測定方法は国際電気標準会議(IEC)により定められています。海外では、掃除機の性能を吸込仕事率ではなく、ダストピックアップ率で表すことが一般的。

 

ダストピックアップ率は実際にゴミを取る力が数値化されているので、性能としては参考にしやすいですが、国内製品ではまだダストピックアップ率の表記を導入しているメーカーは少ない現状もあります。


ダストピックアップ率の計算方法

ダストピックアップ率は、床に置いたゴミを掃除機で吸い取った後に床に残ったゴミを測定し、何%のゴミを吸い取ったかを計算します。数値が高いほどゴミを吸い取る力が強いとされています。床に置くゴミは、基本的に「けい砂」という砂が使用されています。海外では土足文化があるので、砂が綺麗に掃除できることが掃除機の性能として重要視されることが理由に挙げられます。


W(ワット数以外で吸引力を左右する要因

 

吸込仕事率;

 

国内製造の掃除機は「吸込仕事率」で吸引力を表示していることが多いですが、W(ワット)数以外の要素でも吸引力は左右されます。とくに吸引力に影響するのはヘッドの性能です。吸込仕事率はヘッドを外して測定しますが、実際に「床が綺麗になるか」はヘッドのゴミを集める力(集じん力)にもよります。

 

ヘッドの種類は、主に3種類があります。

モーターブラシ

 タービンブラシ

 床ブラシ

 

ヘッドごとに集じん力と特徴をまとめました。

 

ヘッドの種類

集じん力

特徴

モーターブラシ

モーターでブラシが回転する。カーペットなどの繊維に入り込んだゴミを取りたい場合に向いている

タービンブラシ

空気でブラシが回転する。モーターブラシと比べると集じん力はおちるが、ブラシが回転してゴミを絡め取る

床ブラシ

ブラシは回転せず、箒(ほうき)のようにゴミをかき集める。ゴミを絡め取る機能が無いので、カーペットなどの掃除には向かない

 

床ブラシは安価で購入できますが、集じん力は弱いため、しっかり床を掃除したい場合には避けた方がいでしょう。ほかにも、掃除機のW(ワット)数の項目でも説明したように、紙パック式とサイクロン式で吸引力の持続力に差があります。サイクロン式は吸引力が落ちにくく、紙パック式は目詰まりを起こすと吸引力が落ちやすいです。ただし、紙パックを交換すると吸引力は戻ります。


吸引力でロボット掃除機を選ぶには?

 

吸引力でロボット掃除機を選ぶには

 

ロボット掃除機はコードレスなので、吸込仕事率が記載されていないこともあります。そのため、吸引力で選ぶ場合には「Pa」と「ダストピックアップ率」を確認しましょう。吸引力に優れたロボット掃除機の目安は、下記をクリアしていることです。

 

Paが3000Pa以上

 ダストピックアップ率95%以上

 

ECOVACS(エコバックス)が販売するロボット掃除機のDEEBOT(ディーボット)シリーズの「X1シリーズは、5000Paの優れた吸引力で、カーベットの奥に入ったゴミも吸い上げることが可能です。ダストピックアップ率も95%を実現しており、しっかりと床を掃除してくれます。さらに、「X1シリーズ」はモップ機能も搭載しており、1台でゴミの吸引と水拭きを同時に行える点も魅力的です


まとめ


吸込仕事率

 

吸引力は掃除機を選ぶ際に重要なポイントです。吸引力の指標となる数値は、次の3項目を参考にしてください。

 物を浮かせる力を示す「Pa」

 空気を吸い込む力を示す「吸込仕事率」

 実際にゴミを吸い込む力を示す「ダストピックアップ率」

 

国内製品は吸込仕事率が表示されていることが多く、300W程度あればハウスダストなどの細かなゴミも吸い上げることができます。そのほか、ヘッドブラシのタイプや集じん方式によっても、ゴミの取れやすさや吸引力の持続力は変化しますので注意が必要です。

 

ロボット掃除機はコードレスで一般的な吸込仕事率が測定できないため、「Pa」と「ダストピックアップ率」を基準に選ぶことをおすすめします。Paが3000以上で、ダストピックアップ率95%以上のロボット掃除機であれば、優れた吸引力があるでしょう。ロボット掃除機も、これらを参考に選んでみてください。